Houdiniのライティングワークフローは、ライティング設定、シェーダ―作成、ショットのルック定義を行うための、柔軟でパワフルな環境を提供します。多数のシェーダ操作機能を搭載したHoudiniのプロシージャルなノードベースのシェーダビルダーを用いて、ライトやマテリアルのシェーダを作成することができます。

複数ショットをまたぐライトの制御

シニアライターが一連のショットに対しライティング設定を行った後、ライトリグにまとめ、Houdini Digital Assetsとしてチーム間での共有が行えます。これにより、各ショットのライトの開始点を確実に合わせることができた上で、ショット毎にパラメータの微調整を行えるので、優れた結果が得られます。

新しいマテリアルワークフロー

Houdiniは、新たなマテリアルワークフローとしてMaterial Paletteを搭載し、豊富なマテリアルギャラリにアクセスし、マテリアルをそのまま適用したり、あるいはシェーダビルダーを使って編集したりといったことが行えるようになりました。オブジェクトごとにマテリアルプロパティを上書きし、オブジェクトの見た目を変更することができます。

インタラクティブに構築できるシェーダとマテリアル

HoudiniのMantraやRenderManなど、使用するレンダラに関わらず、インタラクティブなシェーダビルダーを用いてシェーダ構築が行えます。ノードを接続してシェーダ定義を行い、単一、あるいは複数のシェーダをマテリアルに割り当てます。一つのマテリアルにMantraとRenderManの両方のシェーダをアサインし、スイッチノードを切り替えて、適切なレンダラを選択するといったことも可能です。

ライト

  • シェルフから、ポイントライト、スポットライト、ディスタントライト、アンビエントライト、環境光、エリアライトなど、さまざまな光のタイプを簡単に作成できます。
  • ライトからのビューで位置調整が容易に行えます。
  • インタラクティブなライトハンドルを使い、ライトの位置や注視点、円錐角度を簡単に制御できます。
  • ライトまたはオブジェクト中心によるライトリンカーパネルで、ライトやシャドウ、リフレクションマスクの制御が簡単に行えます。
  • ライトパスをそれぞれ、同一Houdiniファイル内で別テイクとして定義し、自動的にスクリプトを生成し、選択したパスだけのバッチレンダリングを実行することができます。
  • ライン、グリッド、ディスク、スフィアなど、さまざまなタイプのエリアライトをサポートしています。
  • ライトをジオメトリオブジェクトにインスタンス化できます。

環境ライティング

  • 環境光を作成し、アンビエントオクルージョンによる短時間でリアルな表現を実現することができます。
  • HDRマップをサポートしたイメージベースドライティングを搭載しています。

シャドウ

  • レイトレースシャドウにより、物理的に正確なシェーディングが行え、半透明な影も表現できます。
  • デプスマップシャドウにより、短時間で質の高いシェーディングが行え、また半透明な影も表現できます。

マテリアルパレット

  • デフォルトのテクスチャライブラリからマテリアルの選択が行えます。
  • カスタムのギャラリやテクスチャのインポートが可能です。
  • ドラッグ&ドロップでマテリアルをサーフェスに簡単に割り当てることができます。
  • ローカルマテリアルのプロパティを設定し、同じマテリアルを共有するオブジェクトのカスタマイズが行えます。
  • 煙、炎、液体等のカスタマイズ可能な流体マテリアルをデフォルトで搭載しています。

シェーディング

  • HoudiniのVEXネットワークにより、ノードベースのワークフローを用いて、プログラミングの知識がなくても、複雑なカスタムシェーダを作成することができます。
  • 洗練されたシェーダをインタラクティブに、あるいはプログラム上で作成し、パイプラインを通して他のユーザと共有することができます。
  • RenderManのRSL、Mental Imagesのmental ray、Houdini独自のVEXの3つの異なるプログラミング言語でシェーダ作成が行えます。
  • コードを作成しなくても、ノードベースのシステムを用いて、インタラクティブにRenderManシェーダを作成することができます。

VEX

  • Mantra独自のシェーディング言語を用いて、ジオメトリオペレータ、パーティクルオペレータ、コンポジットオペレータ、チャンネルオペレータなどのHoudiniオペレータを作成できます。例えば、ディスプレイスメントシェーダにより、元形状をシェーディング状態と同一形状に変換できます。
  • VEXは完全にスレッド化されています。
  • CPUのベクトルエンジンを使用して優れたパフォーマンスを発揮します。VEXはC++で書かれたHoudiniオペレータより、多くの場合において、効率性に優れています。
  • ビジュアルプログラミングインターフェース(VOP)により、アーティストは、コードを書かずに、複雑なシェーディングネットワークを構築することができます。