3Dアニメーションおよびビジュアルエフェクトは、いくつもの工程から形づくられるものであり、それらが相まって一つのアーティスティックなビジョンが完成されます。こうしたプロセスを通し、3Dアーティストはいくつもの厳しい納期をクリアしながら、プロジェクトのクリエイティブなニーズを満たすためにアイディアの試行錯誤を繰り返します。

Houdiniのノードベースのプロシージャルなワークフローにより、モデルやマテリアル、アニメーション、特殊効果の仕組みを定義する下層のデータフローの管理や制御が行いやすくなります。データに修正が加えられると、ノードは自動更新され修正点を反映するため、必要な部分に容易に手を加えることが可能です。そのため、アーティストはプロダクションの初期段階でアイディアを思いのままに試行錯誤して形にし、その結果に修正や調整を加えて最終ショットを完成させることができます。

このチュートリアルを通し、Houdiniのプロシージャルなアプローチが、制作現場で働くアーティストやテクニカルディレクタを支援する目的で、徹底的に設計されていることを理解されることでしょう。Houdiniのプロシージャルなアーキテクチャによって、一貫管理が可能なかたちでのCGショットの作成やアイディアの試行錯誤がより容易に行え、どんなに厳しい納期にも対応することが可能です。そしてなにより、こうしたことが、使いやすいツールセットを用いて実現できるのです。

ユーザガイドの内容について

このユーザガイドでは、Houdiniのユーザインターフェースの操作方法と、ノードベースのワークフローを用いた3Dアニメーションやビジュアルエフェクトの制作方法につい学習します。Houdiniによって幅広い表現が実現可能なうえ、短時間でスキルの修得が可能であることに驚かれることでしょう。

すでに3DアニメーションあるいはVFXソフトウェアの使用経験がある場合、Houdiniの習得は単に既存スキルの転換に過ぎません。シーンビューやシェルフツールを用いてインタラクティブにショットを構築し、その結果が反映されたノードやネットワークを駆使して、Houdiniのプロシージャルな特質を活用する方法について学習します。

3D初心者にとっても、Houdiniは手始めに最適なパッケージです。本書では基本的な事柄を扱っているため、より理解を深めるために、CGの一般的な概念に関する書籍を併せて読むことをお勧めします。結果的に、CGの原理をより深く理解することでき、キャリアを通して役立ちます。